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March 20, 2007

どんぐりの旅路 2

どんぐりは横たわっていた。
横たわったまま、ときどき酒を口に含んだ。
どんぐりは横たわっていた。

どんぐりは初めてビリヤードをやったときのことを思い出していた。
初めてのビリヤードは、シルヴィアとペアを組んでやったダブルスだった。
シルヴィアは、ハンガリーから来た美どんぐりで、どんぐりは気合が入った。

俺はどんぐりを見た。
どんぐりは燃えていた。
どんぐりは燃えていた。

どんぐりは転がっていた。
どんぐりは穴めがけて転がりつづけた。
どんぐりは燃えていた。
俺は、どんぐりを眼で追いつづけた。

どんぐりは燃えていた。
どんぐりは転がりつづけた。

俺は燃えていた。俺は燃えている。
どんぐりのことは忘れてしまった。俺はもうどんぐりを眼で追ってはいなかった。
俺は転がりはじめた。燃えながら、狂ったように燃えながら、転がりつづけた。

» どんぐりの旅路

投稿者 Kazu : March 20, 2007 07:28 PM



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