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February 06, 2007

チベットの記憶 旅人以外にやさしい旅人

俺は、旅人にやさしい旅人ではない。

旅の間、特にみずから望んで接した場合、その旅をより魅力的なものにするのは、いつでも地元の住民との出会いにあって、旅行者との戯れのなかにはありえないとすら思っている。だから、アフリカだろうがどこだろうが、基本的には他の旅行者を見かけても、無視することになる。とはいえ、ひとたび話しかけられてしまったら、「話しかけんじゃねぇよ、うぜえな。」と内心思っていようとも、それをあからさまに出すほどなかなか悪ぶれないわけで、極力話しかけられないための予防テクニックを行使することになる。そんな基本テクニックの一つに、旅行者と鉢合わせてしまった場合でも、即座に誰か近くの地元住民に話しかけるというものがある。少々強引でも、地元のおばちゃんたちの井戸端会議に混ざって和気藹々としているかの如きシチュエーションを創作してしまえば、なかなかその中に分け入ってまで話しかけられないのが、日本人旅行者の典型がゆえに意味をなすテクニックである。

そうして、こんなテクニックを発動した古い例をさかのぼってみると、チベットのガンデン寺に行ったときのことを思い出す。ラサからバスに乗ってやってきた標高約4200メートルに位置するガンデン寺。バスを降りたときに、眼についた日本人旅行者♂数人組をシカトして、話しかけられないうちにすぐに近くにいたチベット人らしき女の子3人組に話しかけて、それから彼女らと一緒に行動した。ナンパと言えなくもない強引なやり口だが、日本人旅行者と距離をとり、ついでに地元の人とも触れ合えることになるわけで、推奨されるべき行為といえるだろう。実際、このときも彼女らとは友人となり、ラサに戻ってからも、何度か会って、稀少な体験をさせてもらった。

ちなみに、彼女らは英語も日本語も話せないので、カタコトのチベット語と漢字の筆談でコミュニケーションしていた。そんな状態でも、後で電話をかけたりした。いくつかチベット語での表現を前もって聞いておいて、それを話すというだけの無謀な行為で、たぶんこちらが言ってることは通じたようだけど、向こうが言ってることはまるで理解できず、結局宿の受付で電話を借りてたから、受付の兄ちゃんに通訳してもらって待ち合わせたりしてたな。今思い出すと、若気の至りとも思えなくもないが、今でもできるし、ヤルときゃヤルよ!俺はヤルよ!

投稿者 Kazu : February 6, 2007 05:52 AM



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