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October 18, 2006

女性刑務所とメキシコ・ドキュメンタリー映画祭

女性刑務所には行ったことがある。

正確には女性刑務所の跡地で、去年からミュージアムとして南アフリカのジョハネスバーグ市街にオープンしたWomen's Jailのことだ。あれはちょうど祭日のWoman's Dayで、ストリートフェスティバルの活気で周辺の地域は彩られていた。この辺りの一地区は、ジョハネスバーグでも指折りの危険地帯と言われているのが嘘のようだった。

そんな時、僕はミュージアムとしてオープンして間もないWoman's Jailに足を運んだ。ひとつひとつの房には、アパルトヘイト時代ここに放り込まれた女性ひとりひとりのストーリーがびっしりとつまっていて、胸が熱くなった。

中庭のような空き地に、シャワーがあったことを思い出す。屋外プールの出入り口部分にあるようなやつだ。女囚たちは、監視されるなかで、まとめて放り込まれシャワーを浴びる。すぐ隣で見学していたおばあちゃんは、かつてここに収容されていたと、皆の前で申し出てくれた。辛いときには、歌をうたって過ごしたんだと、シャワーを眺めながら彼女は語ってくれた。

そして先日、「メキシコ女性刑務所/塀の中の物語」という映画を東京で観た。抑圧された環境の中で、夢中に踊りつづける女たちを観た。せいぜい1年が限界、それ以上は耐えられそうにない、と彼女らは口を揃える。それでも、踊りつづける、あるひとりの女囚はそうつぶやいた。それが何故なのかという疑問は、今の僕に語る言葉はないのだけれども、あるいはもしかしたら、映画を観ることで、氷解することになるのかもしれない。

「メキシコ女性刑務所/塀の中の物語」は、現在メキシコ・ドキュメンタリー映画祭で上映している。東京で残っている予定は19日(木)と20日(金)の後2回のみ。21日からは、映画祭は神戸へとゆく。

投稿者 Kazu : October 18, 2006 11:21 PM



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