« SMSとSNSとSMと | メイン | 新しい一日を、新しいやり方で »

February 03, 2006

のんだくれの、ろくでなしどもに捧ぐ

明日(2月3日)で東京での公開が終了らしいってんで、映画「ブコウスキー:オールドパンク」を観に行った。クソ詩人、ヘンリー・チャールズ・ブコウスキーのドキュメンタリー映画である。吉祥寺バウスシアターで、レイトショーでのみ上映されている。

ブコウスキーは、俺が愛してやまない作家なんだ。そんなこと書くのも、なんだかムズガユイが、他に褒め言葉が見つからない。あんなのんだくれのクソじじいに一体なんて言ってやればいいんだ。この粗野で、乱暴な言葉遣いも俺のせいじゃない。ヤツがそうさせるんだ、ヤツのせいだ。まったく。

いや、違うよな。そうは思いたくない。ブコウスキーはひとつのきっかけに過ぎない。まあ、いいわ。愛してるんだよ。酔いつぶれて、捨てられて、ごみ箱の上で寝るようになっても、そこに愛さえあれば、後は何だっていいんだよ。ん?何の話をしてるんだか、俺は。

昨年の南アフリカ再訪では、幾人かの自分の大切な人のなかに、ブコウスキーの読者を見つけた。ケープタウンで、しばらく居候させてもらっていたスペイン人ジャーナリストの友人もそうだ。彼女は、Obzの図書館で、ニューヨーカーやらアメリカの雑誌のバックナンバーから、ブクの記事を見つけてくれ、それを交互に声を出して読んだ。それから、来る日も飲み明かした。飲んで、飲んで、飲んで…。それから、どうなったのか。もちろん、俺の記憶にはない。

ツワナの親友Tのガールフレンドで、ダーバン出身のIは、俺がTにあげたブクの本を奪い取って、ある日とたんに夢中になってしまった。翌朝、ものすごく興奮した様相で現れ、彼女が言ったことを思い出す。
「あの作家は一体何?信じられない!アノ書き方、、、グレート!」

不思議なことに、ブコウスキーも含めて、当のドキュメンタリーに出演していた人々、郵便局員時代の同僚や編集者から妻のリンダや他の恋人まで、ケープタウンに住んでいた俺の友人たちを驚くほど鮮明に連想させるのだ。あいつらの喋り方、しぐさ、表情。これはデジャブか?

記憶はやがて薄れる。でも、何かどこかに、残るものはある。たぶんな。

まあ、ええわ。とりあえず。飲もうや、な。

投稿者 Kazu : February 3, 2006 02:34 AM



コメント

お気軽にコメントをお寄せください。




保存しますか?



手動で送信されたコメントであることを示すために、上のボックスに表示されている通りに数字を入力してください



HOME  RSS配信  問い合わせ

(C) Copyright 2006 Rolling Kids Studio. All Rights Reserved.