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October 06, 2005

マラーウィ湖南端から望む

モンキーベイから数キロはなれた、マラーウィ湖沿いにキャンプを張る。広い敷地に、他に誰も旅行者のいない贅沢な環境で、思いっきり羽を伸ばす。

この場所のいいところは、町からはなれた「村の中」に位置しているところだ。昨晩も周辺で村人が賑やかに騒いでいる声が低く響きわたり、都会の甲高い騒音とは違った、あたたかい風を届けた。

朝になると、人々はカヌーやボートを湖へと漕ぎ出し、漁に出る。8時頃、湖岸を歩いていると、魚を積んだカヌーが岸に上がる。そして、収穫を天日に干す。まんべんなく陽に当てるため、こまめに魚をひっくり返していくのは、主に女たちの仕事だ。男たちは、次の漁のために、船の整備と網の補修に汗を流す。

村の中を歩き、村人に呼び止められ、言葉を交わし、笑顔を交わし、大いなる寄り道をしながら、港へと歩く。途中でおっちゃんが自転車で追い越して行く。いつものようにチチェワ語でにこやかにあいさつを交わすと、「乗ってくか?」と言うので、途中まで後ろに乗せてもらう。

港の手前のスーパーマーケットでおっちゃんと別れ、港へと入り、フェリーの下調べ。毎週金曜の朝、ここからIlalaと呼ばれるフェリーがマラーウィ湖を北へと針路をとり漕ぎ出し、人や積荷のやりとりを経ながら、対岸のモザンビークとマラーウィの港、村々を巡っていくのだ。

Ilalaは、今も変わらず、モザンビークとマラーウィの交易手段として働きつづけている。一年半前に乗った時は、セカンドクラスを利用した。Ilalaには、一番高いキャビンクラスからファーストクラス、セカンドクラス、エコノミークラスとある。キャビンとファーストは個室らしいが、贅沢すぎるので、これが選択肢になることはない。セカンドとエコノミーは、長いすが並ぶフリーシートで、セカンドのシートは、わりと柔らかく長時間の旅行でもかなり快適だ。

セカンドには、シート同士の間に机もある。おそらく明日の朝、エコノミークラスかセカンドクラスで、ンクホタコタまで行くことになると思う。あの船旅はどうにも忘れがたい。もう一度こいつで波に揺られてみたい。

それから、港から少しはなれた食堂でンシマ、魚、トマトの煮込みの昼食をとる。ひさしぶりに腹いっぱいになるだけの昼食をとった気がする。移動つづきでしっかり昼食をとる時間がなかなかとれなかったからな。

それから、キャンプサイトへの数キロの道のりをゆっくりと歩く。途中で帰宅途中の村の小学生と会い、少年のノートを見せてもらう。マラーウィの食糧事情を反映したものが多いように感じた。メイズの発育に適した環境に関して、だとか。マラーウィに入ってすぐに乗ったミニバスで耳にした、「九十数人の餓死者」に関するラジオのニュースを思い出す。

世界でも最も貧しい国のひとつに数えられる国の現実。まもなく平均寿命が20歳代になると言われる国に、世界有数の長寿国から来た男がいる。

投稿者 Kazu : October 6, 2005 11:45 PM



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