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September 28, 2005
伝説のバナナとの再会
マプートで最後に預かった仕事を片付け、昼前、インニャンバーネ行きのバスに駆け込む。次なる地へ。通り過ぎていく景色、町々、人々、停車するたびに様々な商品を差し出してくる売り子たち。この道程は、本当に多様で面白いよ。
場所によって、売り子の提供する商品も変わってくる。この間のいくつかの集落でしか未だ見たことのない絶品のモンキーバナナをほおばる。背丈が小さく、太いこのバナナは、日本で普段食べているものとは全く違うフルーツだ。皮が非常に薄いのが特徴で、中身の豊穣さに、初めて出会った時は感激し、未知の食材との出会いを堪能した。
マプートでは、普通のバナナと同じ皮が厚く、同様に個性のないものしか見つからなかった。こういう地を旅していると気付かされるのが、果物とは同じ種類のものであっても、一つ一つこうまで個性的で、違う味をもっているのか、ということ。品種改良による結果なんだろうけど、均質化されてしまった味は、ある意味でおもしろくないよな。それに、どの果物も、今のところ最高の味で均質化できているとは思えないし、それが可能とも思えないよ。
他の誰とも違う俺がいて、他の誰もかつて通ったことのない道を行く。まだ、何もかも十分ではないけど、それはいつだって不十分であって、十分であってはならないとも思う。かつて誰も通ったことのない道を探し続ける。
陽が暮れ、バスはインニャンバーネへと着く。港町、インニャンバーネ。対岸には、マシェシェの町の灯りが見える。ダウ船は帆を下げ、じっとしている。町が眠りにつく。
投稿者 Kazu : September 28, 2005 05:01 AM
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