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September 24, 2005
映画『ホテル・ルワンダ』
まったく、俺にもまだこんなに涙が残っていたとは。土曜の午後2時。ジョハネスバーグの巨大ショッピングセンターにあるこの映画館は、観客もまばらで、俺は人目を気にすることなく、泣きつづけていた。
映画「ホテル・ルワンダ」を観たのだ。ハリウッド映画アレルギーの俺は、周囲の評判に反して、この映画に関して、実は半信半疑であった。アカデミー賞ノミネートも、ひねくれものの自分にとっては、どうせアメリカ人がつくった三流アフリカ映画の一つだろう、と疑ってかかることに拍車をかけるだけであった。しかし、この疑惑は見事に裏切られた。
主役のホテル経営者はヒーローではない。少なくとも、映画のはじめからの…。実際彼は、映画のはじめの方で、これまでうまくやってきた隣人のツチ族を見捨て、「どうにかできないの?」とたずねる妻に対し、「いい加減にしてくれ。彼らは家族じゃないだろ。」と言い放つ。
どうすればいいか分からない時もある。逃げ出したくなる時もある。
彼は、一人の人間で、ツチ族の妻と子供たちを何よりも大切に想う一人のフツ族の男だ。
彼自身が映画の中で、そんなに変わったとは思わない。それでも、多数のツチ族の難民を抱え込み、彼の行動は次第にスケールを増していく。
一人の人間にできること。できないこと。
わずか数ヶ月の間に、数十万人の人々が虐殺された1994年のルワンダにおける、一つの物語。
「ゴキブリどもを皆殺しに!」という、不気味な大号令とともに殺されていった人々がいて、そこにいる自分を想像してみたことがあるだろうか?
※「ホテル・ルワンダ」の日本公開が決まりました。詳しくはこちらをご参照ください。
投稿者 Kazu : September 24, 2005 07:38 PM
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